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ボードゲームの紹介やプレイ日記

マルコポーロの足跡|The Voyages of Marco Polo

Auf den Spuren von Marco Polo
旅をしながら各都市をめぐるダイスプレイスト。

マルコポーロの足跡|The Voyages of Marco Polo(2015)

ルール難度 ◆◆◇(普通)
プレイ人数 2-4人
インスト時間 10分
プレイ時間 60-120分
対象年齢 12歳以上

1.どんなゲーム?

 あなたはヴェネツィアの商人である「マルコポーロ」や、もしくは同時代に活躍した「フビライ・ハン」などの人物となり、計画的に世界各地を巡ります。各キャラクターごと、非常に強力な能力を持っており、それらを活かしながら各種アクション・経路を選択していくワーカープレイスメントです。ワーカーはダイス(サイコロ)で、出た目によってアクション効果の強さ・コストが変化します。

2.大まかなルール

 ラウンドの初めに、ワーカーである5つのダイスを各々振ります。次に、スタートプレイヤーから順番に1か所のアクションスペースへダイスを配置→アクション実行を繰り返します。全員がすべてのダイスを配置し終えたら1ラウンドが終了。これを5ラウンド行って、最も得点の高い人が勝ち。

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<共通ボード>

 基本のアクションは大まかにいうと

  1. マップ移動
  2. 資源の獲得(ラクダコショウシルクゴールド
  3. コインの獲得(3金 または 5金)
  4. 依頼タイルの獲得

 の4種類でとってもシンプル。

 また、配置するサイコロの目によってアクション効果の強さが異なります。基本的に大きい方が有利です。


<スタート地点はヴェネツィア>

 最初は全員ヴェネツィアからのスタートです。移動する際、道にラクダコインなどのコストが描かれていれば、それを支払って都市から都市へと移動します。


<大都市:特殊アクションが可能>

 各都市へ辿りつくと、ノーコストで自分の商館を設置することができます。各都市にはランダムにカードが配置されおり、商館を設置することで、以降カードに描かれた効果を得ることができます。

 都市には「大都市」と「小都市」の2種類があり、「大都市」には特殊アクションスペースのカードが、「小都市」には毎ラウンド効果が得られるカードがランダムでセットされます。つまり、大都市に商館を建てることで新たな種類のアクションができるようになり、ゲームの進行と共に戦略の幅も広がっていきます。

移動のアクション

アクションするためには2個のダイスワーカーを配置します。道に描かれたコストとは別にコインを支払って移動を行います。一マス進むためには3金、二マス進むためには7金が必要です。

また、サイコロの目が1であれば「1マス移動まで」のアクション、サイコロの目が2であれば「2マス移動まで」のアクションと、対応する目の以下のアクションを選択することができます。これは他のアクションスペースでも共通で、基本的に目が大きいほど強い効果を実行する権利があります。

資源獲得のアクションその1

獲得する資源に応じて1~3個のダイスワーカーを配置します。ラクダコショウは1個、シルクは2個、最も価値が高いゴールドは3個必要です。


 他人が使用したアクションスペースであっても、まだ自分が使用していなければアクションをすることができます(一部のアクションスペースを除きます)。その場合は前の人のダイスの上に、自分のを重ねて配置します。その際、自分のダイスの目の数(2個以上であれば、そのうち数が最小のダイス)分だけ追加でコインを支払います

 ※したがって、必要以上に大きい目である場合は、不要なコストが増えてしまします。一概にダイスの目が大きければ良いわけではありません

資源獲得のアクションその2

アクションするためには1個のダイスワーカーを配置します。ただし、前の人が配置したダイス目以上のダイスでなければ配置できません(その代りダイスは重ねず、追加コストなし)。ラクダ2匹と、コショウシルクゴールドのどれか1つを獲得できます。

コイン獲得のアクション

5金が得られるアクションと、3金しか得られないが追加コストなしで実行できるフリーアクションの2種類があります。

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依頼タイル獲得のアクション

依頼タイルは、自分のボードに2枚まで保持することができます。タイルに描かれているコストを支払うことで、即座に得点や資源・コインを得ることができます。


そして、この依頼タイルを獲得するアクションスペースがこちら(画像下)。

例えばダイス目が3なら、1~3までのスペースにあるタイルから、1枚もしくは2枚のタイルを獲得することができます。また、ダイスの目が5であれば「1金かラクダ1匹」、6であれば「2金かラクダ2匹」を追加で得ることができます。タイルが獲得されると、空いたスペース分は左に詰めて再配置されます。また、ラウンド開始時にあらたな6枚と入れ替えます。


 その他、ラクダを支払って臨時の黒いワーカーダイスを増やしたりすること等もできます。

得点の獲得方法

 キャラクターごとに強力な能力があるため、それに合わせたようにたくさんの得点獲得方法があります

  • 「依頼タイル」の達成
  • 「目的地カード」の達成
  • 大都市「北京」(最も遠い都市)への到達
  • 小都市のカード効果
  • 「依頼タイル」達成数最多得点
  • 余った資源の得点化

 などがあります。


 目的地カードというのは「チケット・トゥ・ライド」でおなじみモノですね。

目的地カードはゲーム開始時に2枚配られます。カードに書かれた2つの都市に商館を建てていれば得点。さらに2都市×2カード=合計4都市のうち、いくつの都市に商館を建てられたかでも得点が入ります

3.プレイした感想

 ウェイトリさんにルール説明をしていただき、ウェイトリさん、タクローさん、ガッキーさん、ゆたかの4人でプレイ。初回プレイなので、おすすめキャラクターをランダムに配ってスタート。

※なお、初回おすすめキャラクターの中にマルコポーロは入ってなかった……

 僕のキャラクターは「すべてのダイスを好きな目で配置する」程度の能力……え?

 いやいや、そういうルールなんですほんとに。

 逆にダイスゲーのおもしろさを奪ってるんじゃないかというくらいぶっ飛んだ能力です。

 他にも、「他のプレイヤーが資源を獲得する際、自分も同じ資源を1つ獲得する」資源おじさん、「後からダイスを配置しても追加コストがいらない」ノーコスおじさん、今回は使用していませんが、ワープおじさんとか、北京おじさんとかいろいろいるらしいです。

 まずはダイス目変更の能力を駆使して資源の大量獲得をねらいました。移動についてはコストが大きすぎてなかなか手が出ず、とりあえずは依頼タイルを次々と達成。

 かといって資源獲得ばかりしていては資源おじさんの利になるばかりなので、大都市の追加アクション「資源とラクダを自由に交換できる」所へ商館を設置し、大量のコショウラクダゴールドに変換。


<好きな資源1つ⇔ラクダ2匹をダイス目分まで交換できる>

 これが功を奏して、ゲーム終了時の依頼タイル数はトップに!しかし、移動が疎かになり、目的地カードの達成都市は1つのみ。結果、ノーコスおじさんのタクローさんに1点差で負け2位に!くやしい!

 ぶっ飛んだ能力がプレイに個性を出し、それぞれに大量得点の可能性を持たせた本作はリプレイ性も高く、大満足です!

 プレイ時間のわりには重たさを感じませんでした。インタラクションはそこまで強くありませんが、キャラクター能力と相乗効果が強いアクションを自由にさせてしまっては大差がついてしまいそうなので、そこらへんは牽制しあう必要があるのかもしれません。

 次回はちゃんとダイスを振って、楽しみたいと思います!笑
 

評価【★★★★☆】(好みのボードゲーム!)

ルール難度 ◆◆◇(普通)
プレイ人数 2-4人
インスト時間 10分
プレイ時間 60-120分
対象年齢 12歳以上

マルコポーロの旅路 日本語版

マルコポーロの旅路 日本語版