ラミネートラミー|Laminate Rummy
拡大再生産がたのしい、新感覚のラミーです。
デザイン | りかちさん |
イラスト | mor!さん |
人数 | 3-5人 |
プレイ時間 | 30-45分 |
対象年齢 | 9歳以上 |
発売時期 | 2016秋 |
「ラミネートラミー」について
ラミネートラミーは「セブン」のカードで遊ぶラミー(役作り)系のゲームです。今回は作者さんのツイートを受けプリント&プレイにて初プレイでした(ありがとうございます)。めちゃめちゃ面白かったので、再販等あれば必ず購入します。
PnPってどうやるんでしょうか。mor!君に任せておけば大丈夫かしら。
— りかち (@rikkati) 2016年12月20日
ご面倒でなければ(実際面倒ですが)ラミネートラミーの論文カードは自作していただいて構わないですからね。カードの構成はこちらをご覧ください。https://t.co/z7qw3IFeX3
ルール概要
ラミーですので、基本的には手札に役を作り→場に出すことで得点化していきます。
手札の増やし方は3通りあって、手番にはいずれか1つを行います。
- 山札から2枚引いて、1枚を手札へ、もう1枚は共通の捨て札置き場へ
- 捨て札置き場の一番上から1枚手札へ
- 場に出された役から1枚手札へ
手札を増やす代わりに、役を場に出すこともできます。
プレイヤーごと、同じ役は1つまでしか作れません。また、役作りは早い者勝ちで、役の種類ごとに作れる数と得点が決まっています。
さて、ここからがユニークな点です。
まず、役は場に出すだけでは得点になりません。
手札の増やし方「3.場に出された役から1枚手札へ」によって、役に使われたカードがどんどん減っていき、残り1枚になった時はじめて得点として扱います。
この手札補充では、他人の役からもカードを取ることができます。
さらに、得点化された役(残り1枚のカード)は、誰もが役作りに利用できます。
「手札に3・4・6・7があって、ここに得点化された5があるから、これでストレートの役をつくるね!」
といった感じで、通常より少ない枚数で役を場に出すことができます。
得点化されたカードは誰のものでも・何枚でも・何度でも使用することができますが、他人のカードを利用する場合は、持ち主へ報酬として手札を1枚渡します。
こうして得点化を重ねていき、誰かが15点に達したらエンドフラグが立ちます。エンドフラグを立てたプレイヤーは、ボーナスとして追加の1点を獲得します。
エンドフラグを立てた人がもう1回、その人以外が2回ずつ手番を行ったらゲーム終了で、最も得点が高い人の勝ちです。
3つのおすすめポイント
①拡大再生産の面白さ
得点化されたカードは、誰もが使えるカードになります。
最初はなかなか作りづらい高得点の役も、ゲーム後半には簡単に作れるようになり、展開が一気に加速していきます。
既存のラミーにはない、刺激的なテンポ感!
さらにこのカードの再利用は、(トランプより少ない)49枚のカードをうまく活かしています。
②インタラクションの面白さ
ルール概要を読んで分かるように、既存のラミーと比較して捨て札以外にも強いインタラクションがあります。
ゲームが進むほど補充できるカードの選択肢は増え、「誰の役からどのカードを受け取るか」が重要となります。
他人の役からカードを受け取る=得点化を手助けする という構図が素晴らしいです。
また、作れる役も早い者勝ちですので、ここにもインタラクションがあります。
欲しいカードは比較的簡単に手に入りますが、問題はどの役を優先してつくるかです。
他者の動きを鑑みて狙う役を手早く完成させたり、逆に利用してもらえそうなカードで役を作って、他者に得点化を促すこともできるでしょう。
③セブンを活かした役作りの面白さ
ラミーの役といえば、セットとランですね。
つまり、111と123です。
しかし、セブンは変則トランプ。各スートでランクが異なります。
ラミネートラミーでは、セブンならではの役が用意されています。
7枚・9枚のストレートや、KとAのみ役(セブンは7付近に数字が偏っています)、合計値が49(7の2乗ですね!)、合計値100以上なんてのも。
おそらく、テストプレイを重ね、他にも候補があった中から選ばれた役なのではないでしょうか。役の作りやすさと得点の塩梅も丁度いいように感じました。
ハウスルールでオリジナルの役を考えてみるのも良いでしょう。
おまけ:キャッチコピー
「進捗どうですか?」「セブン、論文、いい気分。」
…
ぼくはこういうの大好きです(笑)