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ボードゲームの紹介やプレイ日記

マジックメイズ|Magic Maze


相談禁止の協力ゲーム。ショッピングセンターから武器を奪って脱出しよう!

マジックメイズ|Magic Maze (2017)

ルール難度 ◆◇◇(簡単)
プレイ人数 1-8人
インスト時間 5分
プレイ時間 3-15分
対象年齢 8歳以上

Magic Maze | Board Game | BoardGameGeek

1.どんなゲーム?

リアルタイム窃盗ゲーム。装備を失った一団がショッピングセンターから武器を盗んで逃走する協力ゲームだ。各自が担当するアクションを駆使して、キャラクター達を特定の場所へ導く。ただし、相談禁止!怪しまれるからね。目くばせで頑張るんだ。

2.大まかなルール

▲追記5/24 ルール解釈ミスがありましたので訂正します。3分砂時計は、ゲーム開始と同時に逆さまにします。ご指摘いただいたゆれひさん、ありがとうございました



このようなマップタイルと4人のキャラクター駒を使用する。

ゲームは2つのフェイズに分かれている

  1. 時間制限ナシの武器探索フェイズ
  2. 時間制限アリの脱走フェイズ

砂時計を逆さまにしてゲームスタート!相談なしで各々のキャラクター駒を対応する武器マスまで移動させる。4人全員が武器マスに入ったら砂時計スタートここで一度相談タイムが入り、どのように脱出するかを話し合うことができる(この間も無情に砂は落ち続ける)。その後、再び相談禁止で、すべてのキャラクター駒を対応する脱出マスまで移動させる。制限時間内に4人全員が脱出できたら勝利となる。

各プレイヤーには、このようなアクションタイルが1枚配られる。

このゲームには方角の概念があり、各プレイヤーはタイルにしたがって以下の1~2つのアクションを担当する

  • 移動(東・西・南・北の4種類)
  • 探索(マップタイル配置)
  • ワープ
  • エスカレーター移動

使用するアクションタイルはプレイ人数によって変化し、時には同じアクションを複数のプレイヤーが担当することも。

アクションは決められているが、どのキャラクター駒でも操作可能。手番制ではなく、リアルタイムでゲームが進行する。担当するアクションであれば何度でも・何個の駒でもアクション可能だ。

開始時のマップはスタートタイル1枚のみ。タイル端の「虫眼鏡マーク」のあるマスで「探索アクション」を行うことで、新しいタイルを繋げてマップを拡張できる。基本的にはすべてのタイルを繋げないと、全員分の武器や脱出経路が出てこない。

「ワープアクション」は離れたマスへキャラクターを移動させることができる。ただし、使用できるのは時間制限のない武器探索フェイズだけだ。いざ時間制限がつくと脱出フェイズになると焦って忘れてしまうことも。

相談禁止ということだが……一つだけ有効なコミュニケーション手段が与えられている。大きな赤いポーンが1つあり、これをアクションして欲しいプレイヤーに渡すことで「気づいてお願い!」と意思表示できるのだ。

渡された方はきっと何かしなければと思うわけだが、さて、動かすべきはどのキャラクターか?どのアクションか?この読み合いがマジックメイズの醍醐味のひとつだろう。

3.プレイした感想

ブログでは何度か言っているが、ぼくは協力ゲームが苦手だ。最適解の押し付けや、逆に他プレイヤーの楽しみを奪ってしまう気がして気付いたことを提案できない時があるからだ。

マジックメイズのプレイ感は「派手なHANABI」。そもそも相談禁止であるため、いわゆる奉行問題は起こりづらい。また、目的がある程度明確であるため、誰かが駒を動かせば、その意図も想像しやすい。分からないようで分かる、この妙な連帯感が心地よい。

このゲームは2つのフェイズから成っているが、前半の武器探索はチュートリアルだ。時間制限はなく、各々の役割を把握しながら淡々と進んでいく。本番は後半の脱走フェイズ!時間制限がはじまり、ワープが使えなくなり、どの駒から逃がす?どの経路で?より一層、緊張感のあるプレイ感が味わえる。途端に雰囲気がガラッと変わる。この緩急の差がすばらしい!

※追記:実際には最初から時間制限があるため、始終緊迫したゲームになるはず

脱走フェイズには時間は3分と非常に短いが、時間を延長する方法がある。「砂時計マーク」のマスに入ることで、砂時計を逆さまにできるのだ。ただし、この効果は各マス1回きり。キャラクターを逃がしつつも、タイミングを見計らって砂時計マスを使用。うまく逆さにして時間延長した瞬間は「(オォー!)」と無言の歓声があがる。

そして、全員が無事脱出した時は、さながら完全犯罪を果たしたような喜びが分かち合える。とても楽しかった。

今回は最初のシナリオということで難易度は低かった。他のシナリオではさらに厳しいルールが課せられ、難易度も上がっていくらしい。ぜひ挑戦したい。

※追記:実際には最初のシナリオもハードモードかもしれない…リトライします!

気になったところは、人数が増えた時に同一アクションを持つプレイヤーがでること。活躍の機会が減ってしまう。エスカレーターだけというプレイヤーも、あまりジレンマを感じられない気がする。プレイ人数は4~5人くらいが丁度いいのかな。

(1人プレイもできるらしい。きっと別ゲーだろう。)


<公式の紹介動画>

評価【★★★★☆】(好みのボードゲーム!)

ルール難度 ◆◇◇(簡単)
プレイ人数 1-8人
インスト時間 5分
プレイ時間 3-15分
対象年齢 8歳以上